TORIHADA 全社員研修 · 第1回

Claude Codeワークブック

Claude Code(TUI中心)を、インストールから自分専用のスキル・エージェント構築まで。手を動かしながら読み進める実践ワークブックです。

対象
全社員(現場社員がメイン)
前提知識
Claude Code初めて〜たまに使う人
目安時間
150〜160分
ゴール
自分専用スキル+エージェントを持ち帰る
PART 00目安5分

導入 — なぜClaude Codeを使うのか・今日のゴール

0-1. Web版・Slack版との違い

Web版 / Slack版

聞けば答えてくれる相談相手

Claude Code(TUI)

実際にファイル操作・外部サービス連携まで手を動かして代行してくれる

具体例で比較:

やりたいことWeb版・Slack版Claude Code(TUI)
「今週の商談メモを要約して」テキストを貼れば要約してくれるGoogle Driveから商談メモを自分で探して読み込んで要約してくれる
「毎週月曜に競合の新着投稿をチェックして」毎回自分でお願いする必要がある毎週月曜に自動で実行され、結果だけSlackに届く
「売上データを集計して」データを自分でコピペして渡す必要がある販売管理システムに直接ログインしてデータを取得・集計してくれる
  • Web版・Slack版: 質問して答えをもらう。実行するのは自分
  • Claude Code: 手順を渡せば、ファイル作成・外部SaaS操作・定期実行まで実際にやってくれる

0-2. 今日のゴール(持ち帰るもの)

研修が終わったときに、以下があなたの環境にある状態を目指します。

1Claude Codeのセットアップ完了 — 自分のPCで動く状態
2開発ガバナンス5原則(松田さんルール)を理解した状態 — なぜ必要かまで説明できる
3.claude/フォルダの構成理解 — CLAUDE.md/MEMORYを実際に使った経験
4Obsidianに「第二の脳」の仕組みを1つ作った経験
5マインドセット6原則メモ — なぜそうするのかまで含めて
6LP公開の経験(時間があれば・GitHub→Cloudflareデプロイ)
7Remote Control・Slack/Google連携の動作確認済み環境
自分専用スキル1個+自分専用エージェント1体(今日の一番のお土産)
💡 ツールは進化するが、マインドセットは資産になる

今日ツールの使い方を覚えても、半年後にはClaude Codeが進化して一部のテクニックは陳腐化する。でも、「AIにどう向き合うか」の原則は、AIツール全般に通用する一生モノの資産。

PART 01目安15分

最初にやる設定

1-1. Claude Codeのインストール

# ターミナルで実行
$ npm install -g @anthropic-ai/claude-code
...インストールが進む...
$ claude --version
1.x.x   ← バージョンが表示されればOK
📖 用語解説

ターミナルとは: 文字でPCに命令するための「黒い画面」。Macなら標準アプリ「ターミナル.app」
npmとは: Node.jsのパッケージ管理ツール。世の中のツールを1コマンドでインストールできる仕組み

1-2. 起動してみる(実際のやり取り例)

$ claude
> こんにちは、自己紹介してください

Claude: こんにちは!私はClaudeです。文章作成、調査、データ分析、
ファイル操作などをお手伝いできます。何かお手伝いできることはありますか?

claude と打つと、対話画面(TUI)が開く。ここから先のやり取りは基本的にこのTUI上で行う。

1-3. アカウントとプライバシー設定(最重要)

⚠️ 会話がAI学習に使われない設定になっているか、必ず確認する

claude.ai → 設定(Settings)→ Privacy → 「会話をモデルの学習に使用」がオフになっているか確認。チーム契約は基本的にオフ設定済みだが、心配な場合は確認する。

1-4. 機密情報の扱い方(絶対に守ること)— 具体例で確認

NG(そのまま入力しない)対応方法
特定個人の氏名 × 評価/懲戒/給与の情報「ある社員の対応」のように抽象化する
契約金額・原価率など非公開の数字概算・レンジで話す、もしくは入力しない
顧客の非公開情報・契約条件固有名詞を伏せて相談する

Before / After の実例

「A社のインフルエンサー契約って月50万円なんだけど、来月更新した方がいい?」
「あるインフルエンサーとの契約が概算◯十万円レンジだとして、更新判断で見るべきポイントを教えて」
「B社との値引き交渉、実は原価率40%まで下げられるんだけど、どう進める?」
「原価率にある程度の余地がある想定で、値引き交渉の進め方のポイントを教えて」
なぜここまで気を遣うのか

AIとのやり取りは便利な反面、何を渡すかは自分の判断に委ねられている。個人の判断がバラつくと、意図せず機密情報が外部に流出するリスクが積み上がる。「これって入れていいんだっけ?」と迷ったら、まず抽象化してから聞くを習慣にする。これが後述の「開発ガバナンス」とも根っこでつながっている。

1-5. Claude Code開発ガバナンス5原則(松田さんルール)

CTO松田さんが2026年6月、社内研修で発表した全社ルール(#9999_claude_相談窓口)。

基本思想

「作るのは止めない。見えないまま動かすのだけをやめる」
AIで何かを作ること自体は歓迎されている。ただ、誰も把握していない場所で勝手に動いている状態(=見えないリスク)だけは避けたい、という考え方。門番ではなくガードレール。

Claude Codeを活用した開発は非常に便利な一方、気づかないうちにコストが積み上がったり、セキュリティやデータの取り扱いにおいて出口が見えにくくなったりするなど、"見えないリスク"も増えている。だからこそ、以下の5つを「安心して開発を進めるためのガードレール」として共有する。

判断の起点: ローカル完結・無料なら自由。外につながる時・お金が動く時だけ管理する。

#原則具体的に何をするか
1学習に使われない設定にする1-3で確認した通り。claude.aiの個人契約はSettings→Privacyで「訓練に使用」をオフ。Teamは基本オフ済み
2GitHubは非公開で、シークレットは置かないリポジトリはPrivateかInternalで作成(迷ったらInternal、Publicは特別な理由がない限り作らない)。APIキー・tokenは.envで管理しpushしない
3個人契約・個人アカウントで利用し続けない試作中は個人アカウントでOK。ただしクラウドにホストする時点/会社の資産・情報を使い始める時点から個人アカウントのままは禁止。チーム契約へ移す
4管理台帳に登録するホストするツール・外部接続するツール・課金するサービスは台帳に登録する。チーム管理されていないサービスの課金は禁止
5クラウドホストはエンジニアレビュー必須外部接続・課金・クラウドホストするものは公開前にエンジニアのレビューを通す。ローカル完結ならレビュー不要(スピードは落とさない)

実務での適用(早見):

  • ローカル完結・無料・自分だけ → 自由に作ってOK(GitHubに上げるなら原則②も)
  • ローカルでもグループ共有 or 会社データ利用 → 原則①②③④
  • クラウドにホスト → 原則①②③④に加え⑤(エンジニアレビュー)必須
なぜ全社ルールにしたのか

Claude Codeを使いこなす人が増えるほど、「便利だから」で見切り発車したツールが社内に散らばりやすくなる。個人アカウントのまま野良運用されたツールは、担当者の退職・異動でアカウントごと消えたり、誰も把握しないまま外部に公開され続けたりする。5原則は「作る自由」を制限するのではなく、「作ったものが後で困らないようにする」ための最低限の型。

迷ったら #9999_claude_相談窓口 へ。台帳・課金の複合ケースは松田さんに確認。

🖐️ ワーク(5分)
  1. 自分のPCに claude をインストールする(済んでいる人はスキップ)
  2. claude を起動して、「こんにちは、自己紹介してください」と話しかけてみる
  3. claude.aiの設定画面を開き、「会話をモデルの学習に使用」がオフになっているか確認する
  4. 開発ガバナンス5原則を読んで、自分が知っている社内のClaude連携ツールが「ローカル完結」か「外部接続あり」かを考えてみる
PART 02目安35分

Claude Codeの基本操作

2-1. TUI / GUI / Editor / Channels の使い分け

TUI
ターミナル上のチャット
GUI
デスクトップアプリ
Editor拡張
VSCode等の中で
Channels
Discord/Slack等
モード向いている場面具体例
TUIサッと使いたい・複数プロジェクトを行き来する時「今日の競合チェックだけやりたい」
GUIマウス操作に慣れたい・視覚的に確認したい時「資料を見ながら会話したい」
Editor拡張コードを書きながら同時に相談したい時「このツールのバグを直したい」
ChannelsPCの前にいない時、スマホから指示したい時Discord/SlackにBotとして常駐させる方法(今日は割愛。興味があれば個別に案内)

2-2. .claude/フォルダの全体像

Claude Codeを本気で使うなら、まず整えるべきなのが .claude/ フォルダ。ここが「Claudeにどう動くかを教える司令塔」になる。

.claude/
  • CLAUDE.mdプロジェクト全体のルールや指示を書くマニュアル
  • rules/ルールが増えてきたら機能ごとに分割して管理
  • commands/よく使う作業をスラッシュコマンド化(Part 6で扱う)
  • skills/状況に応じて自動実行されるワークフローを定義
  • agents/レビュー担当など役割ごとのAIを作成(Part 7で扱う)
  • settings.json実行権限や許可範囲を細かく管理

2種類の.claude/がある:

種類場所用途
プロジェクト内の.claude/各プロジェクトフォルダ直下チーム全体で共有する設定。Gitで管理する
~/.claude/(グローバル)ホームディレクトリ直下個人専用の設定。プロジェクトをまたいで使える自動メモリ(MEMORY)などを保存
.claude/は単なるフォルダではない

Claude Codeの開発環境そのものを支えるインフラ。適切に設計するだけで、コード品質・自動化・チーム開発の効率は大きく変わる。

2-3. CLAUDE.md(プロジェクト共有ルール)— 具体例

プロジェクトのルール・注意事項を書いておくファイル。GitHubで管理すればチーム全員に共有される。

実際の例(TikTok Shop運用プロジェクト用)

# CLAUDE.md

## このプロジェクトについて
担当ブランドのTikTok Shop運用を効率化するプロジェクト

## ルール
- 競合の投稿をチェックする際は、必ず公開情報のみを参照する
- 売上データを集計する前に、必ず「対象期間」を確認してから進める
- クライアント名は社内共有のため実名でよいが、社外に出す資料では匿名化する
- 集計結果は必ず担当チャンネルに要約して報告する

2-4. MEMORY(個人の好み・役割を継承させる)— Before/Afterで比較

MEMORYは、実は2-2で紹介した ~/.claude/(グローバル)に保存される自動メモリの仕組みそのもの。

Before「私はTikTok Shop運用担当で、A社・B社のアカウントを管理しています。以後この前提で対応してください。」(毎回説明し直す)
After「今週の競合チェックやって」(1回覚えて、と伝えれば次回から不要)

Claude Codeが「あなたがA社・B社のアカウントを担当している」ことを覚えている前提で、説明なしに動いてくれる。

覚えさせる時の言い方の例

> 私はTikTok Shop運用担当で、A社・B社のアカウントを管理しています。これを覚えておいてください
なぜこれが重要か

AIは"新人"と同じ。毎回ゼロから教えるか、マニュアルを渡して読ませるかで、出力品質に天と地の差が出る。CLAUDE.md/MEMORYは「自分の文脈をAIに継承させる仕組み」そのもの。

2-5. Obsidianを「第二の脳」にする(応用)

CLAUDE.md/MEMORYと同じ考え方(自己紹介・ルールを書いて覚えさせる)は、自分の知識管理にも応用できる。TORIHADAでも日報・ナレッジ管理にObsidian(無料のメモアプリ)を使っている人が多い。

第二の脳と、ただのメモの山の違いは1つだけ

フィードバックがあるかどうか。貯めるだけのvault(保管庫)は「よく出来たフォルダのついた墓場」。入れっぱなしの情報は、自分から探しに行く理由がなければ二度と開かれない。AIから話しかけてくる状態を作って初めて、知識が資産になる。

なぜObsidianなのか: ただのテキストファイルの集まりなので、AIが「このフォルダのこのファイルを読む」と探しやすい。Claude Codeならファイルを直接読めるので、貼り付けなくても自動で読み込まれる。スマホの標準メモやチャットのメモだと増えるほど散らかるが、Obsidianなら専用の引き出しを1個作れるので増えても崩れない。

最小構成(5つだけ):

Obsidian Vault/
  • inbox/とりあえず全部ここに入れる(未処理の置き場所)
  • notes/読んだ記事・整理済みのメモ
  • ideas/自分の考え・思いついたこと
  • projects/今取り組んでいることのメモ
  • CLAUDE.mdAIへの取扱説明書(vault専用)

vault用CLAUDE.mdのテンプレート

# 自己紹介
名前: / 仕事: / 今フォーカスしていること: / 今年の目標:

# 今のプロジェクト
進行中: / 詰まっているところ: / 次のマイルストーン:

# このvaultの使い方
- inbox: 未処理の置き場所
- notes: 整理済みの記事・メモ
- ideas: 自分の考え
- projects: 進行中の仕事

# AIにしてほしいこと
- 気づいていないつながりを教えて
- すぐ同意せず、前提を疑ってから答えて
- 「何にフォーカスすべき?」と聞かれたら、vaultの中身を踏まえて答えて。一般論で返さない
- 前に書いたことと矛盾していたら教えて

# 今読んだり考えたりしていること(毎週更新)

毎朝「話しかけてくる」仕組み(手動でOK)

> Obsidianのvaultを見て。/inboxの直近24時間分と、/notesの直近7日分を読んで、次の3つをやって:
  ① CONNECTIONS: 最近のメモと過去のメモの間で、まだ気づいてなさそうなつながりを3つ、具体的に
  ② PATTERN: 今週読んでる/考えてる内容に共通するパターンを1つ
  ③ QUESTION: そのパターンを踏まえて、今日考える価値のある問いを1つ
  /inbox/brief-{{日付}}.md に保存して

週1回、腰を据えて話す仕組み(15分)

> Obsidianのvault全体を読んで、直近7日間に追加したものを中心に、次の4つを教えて:
  ① まだ言葉にしていない、育ちつつある考え
  ② 前に書いたことと矛盾していること
  ③ 読めていない視点・知識のギャップ
  ④ 今週一番てこの効く一手
  遠慮せず、知ってることの要約はしないで

実例: 失敗から学ぶ「第二の脳」

仕事でミスやヒヤリハットがあったら、「①何が起きたか ②真因 ③再発防止ルール」の3点セットでvaultに1本追記する運用も効果的。次に似た作業をする前に「関連する過去の失敗ある?」とAIに聞けば、忘れていた注意点を思い出させてくれる。

実際に効いている学びの例(一般化したもの):

  • 「エラーなく完了しました」は「正しい」ではない — 成果物は最終形式まで必ず開いて目で見る
  • 「該当なし」「0件でした」を一度疑う — 本当にゼロなのか、検索条件や取得件数の上限に引っかかっているだけなのかは別
  • 同じやり方で2回失敗したら、3回目は手段を変える — 別の聞き方・別の切り口を試す
  • 「これで何件変わるか」を数えられない一括作業はまだ実行しない
💡 この資料自体もそうやってできている

Part1の「機密情報の扱い方」やPart9の「ハルシネーション注意」も、実際にあった学びを一般化したもの。失敗を貯めて資産にするのが、AIと長く付き合うコツ。

2-6. フォルダ整理・GitHub命名ルール — 具体例

~/Projects/
  • tiktokshop/
    • competitor-check/競合チェック関連
    • training/研修資料(このファイルもここ)
  • analytics/
    • sales-report/売上レポートツール
  • 作業ファイルは ~/Projects/ 配下に、プロジェクトごとにサブフォルダを作って保存する
  • 直下に置かず、必ずフォルダ分けする
⚠️ GitHubリポジトリはPrivateかInternalで作成

迷ったらInternal。Publicは特別な理由がない限り作らない。APIキー・トークンは.envで管理しGitHubにpushしない(開発ガバナンス原則②)。

🖐️ ワーク(10分)
  1. 自分の担当業務を1つ選び、簡単な CLAUDE.md を1つ書いてみる(3行でOK。「このプロジェクトは何か」「守ってほしいルール」を書く)
  2. Claude Codeに「私は◯◯担当です。覚えておいてください」と実際に伝え、別の話題を少し挟んでから「私の担当業務は何でしたっけ?」と聞いて、覚えているか確認する
  3. ls -la ~/.claude/ を実行して、自分の環境に実際にどんなファイル・フォルダがあるか覗いてみる
  4. Obsidianを開く(未インストールなら公式サイトからダウンロード)。vault直下に CLAUDE.md を作り、テンプレートの「自己紹介」だけ埋めてみる。手元のメモを1つ inbox フォルダに入れてみる
  5. 余裕があれば、ちょっとした失敗を1つ「①何が起きた ②真因 ③ルール」で1行書いてみる
PART 03目安20分

AIと働くマインドセット

3-1. なぜ「マインドセット」を先にやるのか

Claude Codeの操作は1日で覚えられる。でも、Claude Codeを業務に組み込むには、「AIに何を任せ、何を任せないか」「失敗したときどう振る舞うか」の判断軸=マインドセットが必要。

💡 ツールは進化するが、マインドセットは資産になる

半年後にツールが進化しても、「AIにどう向き合うか」の原則はAIツール全般に通用する一生モノの資産。

3-2. AIと働く6つの原則

原則① — AIは「部下」ではなく「同僚」として扱う

「これやっといて」(指示が雑)
「クライアント向けの提案資料を作りたい。目的は来月の追加予算を獲得すること。過去の実績データを踏まえて、3枚以内でまとめてほしい。途中で迷ったら聞いて」

理由: AIは"従順だが文脈を持たない新人"です。指示書を渡すマネージャーの感覚で接する。

実践: 目的(Why)を必ず最初に伝える/制約(締切・予算・対象者)を明記する/「途中で迷ったら確認して」と一言添える

原則② — 業務を「構造化」する癖をつける(=スキル化の素地)

「いい感じにレポート作って」と毎回ふんわり依頼
「①今週の競合の新着投稿を確認する ②エンゲージメント率が高い投稿を3つ抽出する ③自社に応用できる点を書く ④以下のフォーマットで出力する」と手順分解してから依頼

理由: 「自分の業務を手順で書ける」=「スキル化できる」状態。構造化できない業務はAIに任せにくく、構造化できた瞬間にスキル化→量産化が見える。同じ手順が2回出てきたらPart 6のスキル化対象にメモする。

原則③ — 「やらせる」と「自分でやる」の線引きを持つ

AIに任せていい仕事自分でやるべき仕事
提案資料の下書き、競合調査、SNS投稿文のドラフト、売上データの集計、アイデア出し・壁打ちクライアントとの直接交渉、契約条件の最終判断、炎上対応の意思決定、生成物の事実確認、戦略の方向性決定

覚え方: AIは"下書きと素材集めと分析"は最強、"判断と関係性"は人間がやる。この原則は、Part 5で扱う「Slack送信・メール送信は必ず人が確認してから」というルールの根っこにもなっている。

原則④ — AIに「自分の文脈」を継承させる(CLAUDE.md / MEMORY / feedback)

Part 2で実際にやった通り。一度伝えた前提はCLAUDE.mdかMEMORYに残し、次回からAIが覚えている状態を作る。修正指示が同じパターンで2回出たら → feedback_*.md に蓄積する。

具体例: 「日付の書き方がいつも西暦と和暦で揺れる」と2回指摘したら、「日付は必ず西暦で書くこと」とMEMORYに保存させる。次回から指摘不要になる。

原則⑤ — AIを「個人ツール」ではなく「チームの常駐戦力」として抱える

自分のPCの中にだけAIを置いて、自分しか触れない状態
SlackやGoogleと連携し、チームが日常的に使っているツールの中でAIが動くようになる状態

理由: AIを個人ツールに留めると「あの人しかAIを使いこなせない」属人化が起きる。チーム共有のチャネルに常駐させると、メンバー全員が同じAIを使え、AIが"1人のアシスタント"から"チームの戦力"に進化する。1人で今すぐ使いたいだけなら、Remote Control(Part 4)でスマホから続きを操作する方法もある。

原則⑥ — 「失敗ログ」を残して、同じミスを繰り返さない

①Claude Codeから怒られた・間違えられたら、メモする ②同じことが2回起きたら、ルール化する ③ルールをClaude Codeに食わせる(CLAUDE.md or MEMORY経由)

例え: 新人教育と同じ。「前に教えたよね?」が増えるなら、マニュアル化する。Part 2で紹介したObsidianの「失敗アーカイブ」運用は、まさにこの原則の実践形。

3-3. マインドセット6原則 まとめカード

AIと働く6つの原則
部下じゃなく同僚として扱う
目的・制約を渡す
業務を3〜7ステップに構造化
=スキル化の素地
AI=下書き&素材, 人間=判断&関係性
文脈はCLAUDE.md/MEMORYに継承させる
AIは個人ツールでなくチームの常駐戦力
失敗ログをルール化して繰り返さない

→ このカードをスクショして、Obsidianの 30_Knowledge/ 相当のフォルダに保存することを推奨。

🖐️ ワーク(5分)
  1. 自分の業務を1つ選び、原則②のやり方で3〜7ステップに分解して紙かメモに書き出す
  2. 分解した手順を使って、実際にClaude Codeに「①…②…③…の手順でお願いします」と依頼してみる
  3. 出てきた結果に対して「もう少し◯◯にして」と1回追加で頼み直してみる(原則①の実践)
PART 04目安5分

Remote Control — スマホ・別デバイスから使う

4-1. Remote Controlとは

「今動いているセッションを、別デバイスから覗く・操作する」機能。Discordのようにボットを作る手間なく、その場で今動いているセッションに接続できる。

claude --remote-control

起動すると、通常どおりターミナルで対話セッションが始まると同時に、ブラウザ接続用のセッションURLモバイルアプリ用のQRコードが表示される。

接続方法(いずれか):

  • 表示されたURLをブラウザで開く
  • Claude iOS/Androidアプリでモバイル画面からQRコードをスキャンする
  • claude.ai/code のセッション一覧から探す(PCのアイコンで見分けられる)

接続後にできること:

  • 別デバイスからメッセージ送信・ファイル添付・操作がすべて可能
  • 複数デバイスから同時に接続でき、ローカルターミナル・スマホ・ブラウザを行き来しながら作業できる
  • サブエージェントやワークフローの進捗もリアルタイムで同期表示される
⚠️ 前提条件(必ず確認)

Pro/Max/Team/Enterpriseプランが必要(APIキー認証では使えない)。Team/Enterpriseプランでは管理者がadmin-settingsで事前に有効化している必要がある(デフォルトはOFF)。claude.aiアカウントへのログインが必要。PC側のプロセスが動き続けている必要がある(ターミナルやVSCodeを閉じるとセッションは終了する)。

🖐️ ワーク(3分)
  1. claude --remote-control を実行する
  2. 表示されたQRコードをスマホのClaudeアプリでスキャンし、接続してみる
  3. スマホ側から一言メッセージを送り、PC側のターミナルに反映されるか確認する
PART 05目安15分

SlackやGoogleと連携する

5-1. コネクタとは

claude.aiの個人アカウントで、SlackワークスペースやGoogleアカウントをあらかじめ接続しておくと、Claude Codeからも直接それらのデータを読み書きできるようになる仕組み。

5-2. 接続のやり方

claude.ai → 画面左下のツールボックス → CustomizeConnectors → 「+」から接続したいサービスを選び、OAuth認証で接続する。

サービス対応プラン
SlackPro/Max/Team/Enterprise
Google Drive / Gmail / CalendarFreeを含む全プラン
Claude Code側での有効化について

TORIHADAのこの環境では、claude.aiで接続すればClaude Code側でも使えるようになっている(この研修資料自体、実際にその状態で作成している)。ただし環境によっては別途設定が必要な場合がある。うまく使えない場合は情シス/管理者に確認すること。

5-3. 接続すると何ができるか(具体例)

[Slack]
> #general チャンネルの直近の議論を要約して
> 自分宛のメンションで未読のものを教えて

[Google Drive]
> 共有ドライブから「〇〇規程」というファイルを探して
> このスプレッドシートを読み込んで部署別に集計して

[Gmail]
> 「見積書」という件名のメールを検索して
> この内容で返信の下書きを作って

[Google Calendar]
> 来週の自分の予定を確認して
> 火曜の14時に「面談」の予定を入れて

5-4. 注意点

  • 専用アカウントで接続する方が安全(プライベート個人アカウントは避ける)
  • 最初は読み取り専用の範囲から始め、必要になったら書き込み権限を追加する
  • メッセージ送信・投稿・メール送信は自動化せず、必ず人が最終確認してから実行する(原則③のとおり、下書きまでがAI、送信は人)
🖐️ ワーク(10分)
  1. claude.aiのConnectors画面を開き、SlackかGoogleのいずれかを実際に接続してみる(すでに接続済みの人は次へ)
  2. Claude Codeで「〇〇を確認して」と実際に聞いてみる(例: 自分の今日の予定、自分宛の最近のSlackメンション等)
  3. 送信・投稿系の操作を試す場合は、必ず下書きの内容を自分の目で確認してから送信する
PART 06目安15分

スキル作成 — 業務自動化を量産する

6-1. スキルとは何か

スキル = "プロンプトの型紙"。毎回同じ依頼をするなら、その依頼をファイルに保存して /コマンド で呼べる形にする。これだけ。難しい技術は不要。

6-2. 具体例で見るスキルの中身

実際の例(競合の新着投稿チェック)

---
description: 競合アカウントの新着投稿を自動チェック。エンゲージメント率が高い投稿を抽出し、自社アカウントへの応用ポイントをまとめる
argument-hint: "<競合アカウント名(任意)>"
---

# /competitor-check - 競合の新着投稿チェック

## 実行ステップ
### Step 1: 対象アカウント確認
チェック対象の競合アカウントを確認する

### Step 2: 新着投稿の確認
過去1週間の新着投稿を確認し、エンゲージメント率を確認する

### Step 3: 出力フォーマット

## 競合チェック YYYY-MM-DD
- [ ] 対象アカウント: ○○
- [ ] 注目投稿: ○○(エンゲージメント率◯%)
- [ ] 自社への応用ポイント: ○○

これを ~/.claude/commands/competitor-check.md に保存するだけで /competitor-check が使えるようになる。

6-3. スキル作成の鉄則

① 「Skill作って」とClaude Codeに頼む(自分で書かない)

> 私の業務で毎週繰り返してる「競合の新着投稿チェック」をスキルにしたい。
  毎回やる手順は次のとおり:
  1. 競合アカウントの新着投稿を確認する
  2. エンゲージメント率が高い投稿を抽出する
  3. 自社アカウントへの応用ポイントをまとめて出力する

  これを /competitor-check というコマンドで呼べるスキルにしてください。

→ Claude Codeが ~/.claude/commands/competitor-check.md を自動生成。自分でMarkdownを書く必要なし。

名前は小文字・短く
/competitor-checkは良い例、/Competitor_Analysis_Weekly_Check/pは悪い例
descriptionは日本語で具体的に
薄いと、Claude Codeが「いつ使うべきか」判断できない
手順を具体的に書く
「競合を調べて分析する」ではなく、Step1/2/3を明記
入力・出力フォーマットを明示
何を引数で受け取り、どんな形式で返すか
argument-hintを使う
/competitor-check A社のように引数を渡せる
自分の業務に密着させる
汎用スキルは既にあるので、自作は担当業務専用がベスト

6-4. スキル管理のコツ

個人スキルチームスキル
場所~/.claude/commands/GitHubで管理 → 各自 git clone
メリット自分専用なので自由チーム全員で同じ品質
🖐️ ワーク(5分)
  1. 自分の業務で「毎回同じことをやってるな」と思うものを1つ選ぶ
  2. その手順を3〜7ステップで書き出す(Part 8のハンズオンで実際に作る準備)
PART 07目安20分

専門エージェント構築 — MCP/CLIの考え方から解剖まで

7-1. MCPとCLI — AIが外部ツールを使う2つの手段

項目CLIMCP
ターミナルで叩くコマンド。AIからはBash経由で同じコマンドを呼べる(例: git / gh / claudeAI専用の接続プロトコル。2024年11月Anthropic公開(例: Calendar / Gmail / Slack)
設計思想人間操作前提AI操作前提
AIから見た使いやすさ中(コマンド構文の知識が必要)高(自動でツール一覧を取得)
認証サービス独自方式標準化(OAuth/APIキー)
対応範囲既存サービスほぼ全てMCPサーバーがあるサービスのみ

具体例: マネフォ勤怠にはMCPがまだないので、手順書+CLIでログイン操作を自動化。Slack・カレンダーはMCPがあるので、Part 5で接続した状態で直接呼び出せる。

使い分け原則: 既にCLIがある→AIに使わせる。ツールを増やす→MCPで追加。

💡 専門エージェントは、この2つを手足として使う「人格を持ったAI」

MCP/CLIだけ → 「ツール集」/エージェントだけ → 「人格はあるが手がない」/両方そろって → 「外部世界を動かせるAI」が完成

7-2. エージェントとは何か(スキルとの違い)

スキルエージェント
単位1つの業務手順専門領域全体
中身プロンプトの型紙役割定義+判断基準+使えるスキル群
呼び出し方/competitor-check「TikTok Shopエージェントを使って〜」(自然言語)
例え一つのレシピレストランのシェフ

ポイント: スキル = "何をするか" の手順書。エージェント = "誰がやるか" の人格・専門性。

7-3. 具体例で見るエージェントの中身(TikTok Shop運用エージェント)

---
name: tiktokshop-assistant
model: sonnet
description: TikTok Shop運用関連の業務を担当。競合チェック、売上集計、インフルエンサー選定など。
---
あなたはTORIHADAのTikTok Shop運用を支援する専門エージェントです。
担当ブランドの売上最大化に向けて、競合分析とデータ集計を正確に行うことが役割です。

## 担当業務
- 競合アカウントの新着投稿チェック・分析
- 週次売上データの集計・可視化
- インフルエンサー候補のパフォーマンス分析

## 専門外
- クライアントとの契約交渉そのもの → 営業担当が行う
- 炎上対応の判断 → 人間が行う

## 判断基準
- データの正確性を最優先(曖昧な場合は必ず確認を求める)
- クライアントへの提案資料は下書きまで、最終判断は人が行う

## よく使うスキル
- /competitor-check
- /creator-analytics
学べる設計パターン内容
役割宣言を冒頭に置く「あなたは●●を支援する専門エージェントです」で人格固定
担当業務を網羅列挙「自分の範囲」を明確化 → 雑な依頼にも対応できる
専門外を明示守備範囲を超えたタスクを別エージェントに渡す判断ができる
判断基準を書く「正確性優先」「送信は人が行う」で意思決定をぶれさせない
モデルを指定軽い業務はsonnet、深い判断が必要ならopus

7-4. エージェント定義のテンプレート(最小構成)

---
name: [エージェント名]  # 小文字ケバブケース
model: sonnet           # 軽い業務はsonnet、深い判断が必要ならopus
description: [どんな業務を担当するか。1〜2文。トリガーワードを含める]
---

あなたは [所属組織] の [専門領域名] エージェントです。
[業務の目的を1文で]。

## 担当業務(このエージェントに任せる仕事)
- [業務1]
- [業務2]
- [業務3]

## 専門外(このエージェントが断る仕事)
- [専門外1] → [推奨エージェント]

## 判断基準
- [優先順位1]: [理由]

## よく使うスキル
- /[スキル1]

7-5. エージェントを作る5ステップ

STEP 1
分身を作りたい業務を選ぶ
1つに絞る
STEP 2
判断軸を3つ書く
迷った時の優先順位
STEP 3
担当業務と専門外をリスト化
自分の範囲を明確に
STEP 4
Claude Codeに作ってもらう
テンプレを使って依頼
STEP 5
テスト実行
期待通りか確認、微調整は日本語で依頼
🖐️ ワーク(5分)
  1. 自分の担当業務の中から「専門エージェントにしたい領域」を1つ選ぶ
  2. 「担当業務」を3つ、「専門外」を2つ、それぞれ書き出す
  3. tiktokshop-assistantの例を参考に、自分用のエージェント定義をテンプレートに沿って埋めてみる(この時点ではまだ保存しなくてOK。Part 8で実際に作る)
PART 08目安25分

ハンズオン — 自分専用スキル&エージェントを作る

このパートのゴール

説明は十分にしてきたので、ここからは手を動かす時間。自分の業務を実際にスキル化し、エージェント化する。

時間目安やること
0〜8分スキル化してもらう(Claude Codeに依頼+確認)
8〜16分エージェント化してもらう(Claude Codeに依頼+確認)
16〜25分テスト実行 → 動作確認・微調整

事前準備:テーマ持参

以下から1つ選んで研修に来てください: 自分のチームの週次レポート作成/自分の担当業務の定型集計/業界ニュースのダイジェスト作成

Step 1: スキル化

> 私の [テーマ] をスキルにしたい。
  毎回やる手順は:
  1. [...]
  2. [...]
  3. [...]

  コマンド名は /[your-name]-[task] で、~/.claude/commands/ に保存して。

→ ファイルが生成されたら ls ~/.claude/commands/[your-name]-*.md で実在確認。

Step 2: エージェント化

Part 7のワークで書いた「担当業務」「専門外」をそのまま使う。

> いま作った /[skill-name] を中心に、私の [専門領域] 全般を任せられる
  エージェントを作ってください。
  - name: [your-name]-assistant
  - model: sonnet
  - 担当業務: [Part 7で書いた3つ]
  - 専門外: [Part 7で書いた2つ]
  ~/.claude/agents/[your-name]-assistant.md に保存して。

→ ファイルが生成されたら ls ~/.claude/agents/[your-name]-*.md で実在確認。

Step 3: テスト実行

> [your-name]-assistant エージェントを使って、[テスト用タスク] をやってみてください。

期待した動きをするか確認。OKなら持ち帰り完了。微妙なら「もう少し◯◯にして」と日本語で追加指示し、修正させる。

成功の判定基準

達成未達成(要改善)
スキル/[name]-[task]で起動できるエラーで起動しない
エージェント自然言語の呼び出しで応答する応答しない
品質想定の8割は再現できる全く違うものが出る

未達成なら、研修後に Claude Codeに「修正して」と頼めばOK。

PART 09目安10分

注意点・まとめ

9-1. ハルシネーション(もっともらしい間違い)に注意

数字・日付・固有名詞・URLは必ず自分で1次情報を確認する。

具体例: 「先月のTikTok Shop流通額は◯万円でした」と即答されても、実際の管理画面の数字を必ず確認してから使う。

9-2. 生成物をそのまま提出しない

下書き・集計結果は必ず人間が中身を確認してから使う。

9-3. 機密情報・送信操作の扱いを継続する

  • 機密情報はPart1のルールを継続(Claude Codeはファイルアクセス範囲が広いため特に注意)
  • Slack送信・メール送信などの外部発信操作は、Part5のとおり必ず人が最終確認してから実行する
  • 開発ガバナンス5原則(Part1)は、ツールを作り始めたら継続的に意識する

9-4. 今日持ち帰ったもの

Claude Codeのセットアップ完了
開発ガバナンス5原則(松田さんルール)の理解
.claude/フォルダ・CLAUDE.md/MEMORYの理解
Obsidianに第二の脳を1つ作った経験
マインドセット6原則(なぜそうするのかも含めて)
Remote Control / Slack・Google連携の動作確認
自分専用スキル1個+エージェント1体

9-5. 困ったときは

操作で詰まったら → スクリーンショットを撮ってClaude.aiに質問。同じミスを繰り返しそうなら → feedback_*.mdやObsidianにルール化して蓄積。

付録

チートシート・用語集

付録A: マインドセット6原則

🤝
① 部下じゃなく同僚として扱う
目的・制約・締切を渡す
🧩
② 業務を3〜7ステップに構造化
構造化できた瞬間にスキル化できる
⚖️
③ AIと人間の線引きを持つ
AI=下書き&素材, 人間=判断&関係性
🧠
④ 文脈は CLAUDE.md / MEMORY に継承
毎回ゼロから説明しない
👥
⑤ AIをチームの常駐戦力として抱える
Slack/Google連携とRemote Controlで展開
📝
⑥ 失敗ログをルール化
同じミス2回でfeedback化

付録B: 開発ガバナンス5原則

基本思想: 作るのは止めない。見えないまま動かすのだけをやめる
学習に使われない設定にする
GitHubは非公開・シークレットは置かない
個人契約・個人アカウントで利用し続けない
管理台帳に登録する
クラウドホストはエンジニアレビュー必須
判断の起点: ローカル完結・無料なら自由。外部接続・課金・クラウドホストだけ管理する

付録C: .claude/フォルダ構成

.claude/
  • CLAUDE.mdプロジェクト全体のルール
  • rules/ルールを機能ごとに分割
  • commands/スラッシュコマンド(Part 6)
  • skills/自動実行されるワークフロー
  • agents/役割ごとのAI(Part 7)
  • settings.json実行権限・許可範囲

プロジェクト内の.claude/ → チーム共有・Gitで管理 / ~/.claude/(グローバル)→ 個人専用・自動メモリを保存

付録D: 用語集

CLI(Command Line Interface)
ターミナルからコマンド・引数で操作する方式全般。claude --remote-controlのようにコマンド一発で実行する使い方。Claude Codeは「CLIツール」としてインストール・起動する
TUI(Text/Terminal User Interface)
ターミナル上で動く対話型の画面。claudeと打って起動する、チャットのやり取りができる画面そのもの。この資料で教える内容の大半は、実際にはこのTUIの使い方
GUI(Graphical User Interface)
マウスで操作するデスクトップアプリ画面
Editor拡張
VSCode等のエディタの中からClaude Codeを呼び出す方式
Channels
Discord/SlackなどにBotとして常駐させ、チャットから呼び出す方式(今回は割愛)
MCP(Model Context Protocol)
AIがSlack/Google等の外部サービスに接続するための標準プロトコル(2024年11月公開)
CLAUDE.md
プロジェクトのルールや指示を書いておくマニュアルファイル
MEMORY
個人の好み・役割をAIに継続的に覚えさせる仕組み。~/.claude/に保存される
Skill(スキル)
繰り返す業務を/コマンドで呼び出せる形にした「プロンプトの型紙」
Agent(エージェント)
役割・判断基準・使えるスキル群をまとめた「人格を持ったAI」
Remote Control
今動いているセッションを別デバイス(スマホ等)から操作する機能
Connector(コネクタ)
claude.aiでSlack/Googleアカウント等を接続する仕組み
GitHub
ソースコードやプロジェクトファイルをオンラインで保存・共有するサービス。チームでの共同開発や、Cloudflare等へのデプロイ元としてもよく使われる
デプロイ(Deploy)
作ったツール・サイトを、実際にインターネット上で使える状態に公開すること。「GitHubに上げてCloudflareにデプロイする」のように使う
ハーネス(Harness)
AIモデル(Claude本体)に、ファイル操作やコマンド実行などの「手足」を与えて実際に作業させる仕組み・器のこと。Claude Code自体が、Claudeというモデルのための「ハーネス」にあたる

付録E: 自分専用エージェント テンプレート

---
name: my-assistant
model: sonnet
description: 私の[専門領域]を担当。[主要業務1]、[主要業務2]、[主要業務3]に関するタスクで使用。
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あなたは [所属組織・チーム名] の [役職名] を支援する専門エージェントです。
[業務目的の1文]

## 判断基準(いつこのエージェントを使うか)
- トリガー: [トリガーワード1]・[トリガーワード2]
- 不向き: [専門外領域1] → [推奨エージェント]

## 担当業務
- [業務1]
- [業務2]
- [業務3]

## アウトプット基準
- [品質基準1]
- [品質基準2]

## よく使うスキル
- /[skill1]
- /[skill2]

付録F: 次のステップ

今日扱わなかった内容(LP作成→GitHub→Cloudflareデプロイ、Discord連携など)に興味があれば、GM研修シリーズで個別に案内します。

全社員向け研修 第1回 おつかれさまでした。